価値観と方向性(円の理論を敷衍する)

「死」の一点から見つめ直した(見渡した)人生か、「死」を切り捨てた(蓋をした)人生か。この視点の違いによって、価値観と方向性が全く異なってくる。 「円の理論」の冒頭に挿入した、以下の図を見てほしい。 ここでは、アタマで思い固めた私と同じアタ…

初めて内山老師の本を読む人のために

内山老師の本は多くある。 初めて読む場合、どれを読んでいいか迷うかもしれない。 なので、ここでは「とっつきやすく、通読しやすく、内山老師の教えの核となる部分をわからないなりにもつかめると思われるもの」に絞って紹介する。 なお、近年復刊されて、…

内山興正老師とは

内山興正とはどのような人だったか。 残念ながら、私は生前の老師に会ったことはない。しかし縁があり、その著作や講演録に触れることで、とても惹かれるものがあり、今では生涯の師として仰いでいる(ただし老師本人は、あくまで正師とは坐禅であり法である…

今あるものを大事に使う

いわゆる八大人学にいう「少欲」「知足」。 仏教では「無欲」などという非現実的なことは教えない。 それはそうだ。食欲や睡眠欲がないのは辛い、性欲がない世界もつまらないだろう。たいていの芸術文化はこの性欲(色気)をベースにしているのだから。 仏教…

「死」を切り離して生きる人たち

このBlogの根本テーマである。 誰もが死ぬのに「死」はその直前まで置き去りにされている。 人生設計という言葉自体が滑稽であるが、これに「死」が含まれていないのは、どう考えても片手落ちだ。 生存ボケした世渡りの術だけが絶対価値とうい生き方では「死…

思い固められた私

朝、目覚めた瞬間から、その日やらなねばらない仕事内容を頭で算段している。 「まず、あれを片付けて、その次にあれをやって」 「ああ、あの人からまだ返事がない、あの人にあれを頼まなければ、面倒くさいな」 などなど、次から次へと湧いて出てくる。 ほ…

お金が御本尊様という価値観

この世の中の問題は、一皮むけば、たいていみんな「お金」の問題である。 自ずと「お金」が絶対価値のようなつもりで、それを御本尊様にして生きている人が大半ではないだろうか。 そうした人は、お金をエサに騙されて、また、お金を人質に騙される。 うまい…

なんともない私

春の花、満開の桜。 大勢の花見客が集まる場所でも、ひっそりとした路地でも、同じように花を咲かせる。 道端に花咲く、たんぽぽ、すみれ、ハコベなどの道草。 満開の桜の下だろうが、花見客に見向きもされなかろうが、ただ自分の花を咲かせている。 世間的…

円の理論

はじめに核心を述べる。ここでは2つの円について語られる。1つは「思惑=思枠(思いの枠で固められた)円」もう1つはその「思い以上の円」である。 そして、後者こそ人生の真実のあり方を示す「円」であり、絶対的な価値観・方向性として日々において時々…

ベストセラーは凡夫の鏡

Amazonのベストセラー、いわゆるランキングの上位100位あたりを日々定点観察しているのだが、定番といえば、男女のアイドル系の写真集、ダイエット本、お金もうけ本などである。 これらの定番ラインナップからわかるとおり、ここには凡夫の煩悩がありありと…

「なんで私が」といってみんな死んでいく

「私だけは大丈夫」という蓋「死ぬことを忌み嫌う」蓋その覆っている蓋が「無明の闇」を生み出しているのだ その蓋が開く時その蓋を開いて入っていかなければならない時それは100%確実にやってくるそのとき「なんで私が」となる 人生は「生まれて生きて、そ…

実物見本こそ大事

無所得無所悟こそ実物見本でしかありえない 言葉の受け売りでは上滑りしてしまう ただのボケた概念でしかない 実物見本、よく浸かった沢庵

畢竟帰処運転

焦らず、慌てず、無理をせず 愚図らず、藻掻かず、頭の思いをいじくらず 今ここ、天地いっぱい、ただやる、ただやめる、ただ生きる

生まれてきてよかったとも思わないが、ともかく子供を生んでおこう

いつ頃だったか、とある政治家が女性を子供を生む機械のように扱って避難を浴びたことがあった。もちろんこれは避難されるべき無神経な言葉だと思う。しかしながら、同じような無神経さ、鈍感さで実際子供は作られているのではないか、という気がする。 そも…

悩みのどん底にあるとき

youtu.be【37分辺りから】 悩みのどん底にあるときでも、それは頭の中だけの出来事。 生命の実物は「時々刻々」。思いは「時々刻々」変化する。 悩んでいるといっても、次の瞬間それは過ぎ去っている。 いや事実、悩んでいるといっても、それを掴んで離さな…

人生はどこまでも深さ

youtu.be 【20分辺りまで】 人生はどこまでも深さである。合格か不合格かではない、成功か失敗かではない。 過去にとらわれず、未来をアテにせず、どちらにも引きづられることなく、ただ今刻々と生きていく、そこが心の置きどころだ。 「どうか皆さん、私は…