【20分辺りまで】
人生はどこまでも深さである。合格か不合格かではない、成功か失敗かではない。
過去にとらわれず、未来をアテにせず、どちらにも引きづられることなく、ただ今刻々と生きていく、そこが心の置きどころだ。
「どうか皆さん、私はダメだ、と思わないで、そうしたところを、今刻々ねらう気持ちで生きていってごらんなさい」とは老師の言葉
−私−
過去の失敗や罪業を数えるとき、私は満身創痍で、疲れ果てた足を引きずって、トボトボと馬小屋へ向かう老いたる駑馬(どば)である
いったん未来の請願に向かうとき、たちまち私は全く無傷の瑞々しい姿となって、さっそうと足音響かせて、門出していく悍馬(かんば)である
この過去から未来へ変身する「現在」の一点において私は生きている
この動画のはじめに言われる「畢竟帰処運転(ひっきょう・きしょ・うんてん)」とは、つまり「行きつくところに行き着いた人生態度」であり、世俗的な思いに固められた「あれかこれか」あるいは「こうしなきゃならない」という相対的な価値観に基づく妄念をパッと手放したところにひらける「どっちにどうころんでも」といったような絶対的地盤における生き方である。
【この提唱をまとめた書籍】
【出典元】