人生の本当の価値に目覚める:まっさらな生命の実物地盤に立ち返るということ

自分が自分と思う以前に「私が私が、俺が俺が」という以前に、母体に命として生まれた瞬間にどうしたって片足は棺桶に突っ込んでいるんだ。

人生の本当の価値観に目覚めるためにはその棺桶から見直す必要がある。

つまり生まれる以前に堕ろされていてもおかしくない、生死ひっくるめたのが生命の本来のあり様だ。そこからいつでも人生を見直すこと。

私たちはいつも抽象概念で作り上げられた頭の世界だけで生きている。なんとはなしに社会的・世俗的価値観だけが人生だと思いこんでいる。

そうした地盤だけから人生を見ていればどうせ片足が棺桶という人生の真実から片足踏み外しているんだし、だから金・地位・名誉でのぼせ上がっている状態で「あなたはがんだ」と言われた瞬間に頭真っ白になって奈落の底に落ちるような思いもしなくてはならなくなる。それでは遅すぎる。

抽象概念で宙に浮いた頭の思いを手放して、生命の実物・ナマの命にいつでも何度でも繰り返し目覚めること、それだけが大切だ。

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